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自然学園 学園ブログ
学園長コラム ~可能性の扉~④
最後に
この著作の項目に
「障害の課題を克服するには」
と題された
就労に必要なスキルを
身に付けるための
具体的な支援が
書かれた内容があります。
文章を抜粋させていただきます。
本校が現在取り組んでいる支援を
ご理解していただくための
参考になると思います。


もし就労活動を前にして、
子どもが、
コミュニケーション面での不安などを
強く抱えているようであれば、
認知行動療法による
改善を勧めてみてもよいかもしれません。

発達障害がある人は、
ものの見方やとらえ方、
考え方といった「認知」に
偏りが生じることがあります。
たとえば、アスペルガー症候群の場合、
「他人の気持ちがわからない」と
言われることがありますが、
これは本人のものの考え方と、
他人のものの考え方が
異なることから生じます。
一度細部に目がいってしまうと、
なかなかそこから
視点をそらせなくなるのも、
認知の偏りによるものです。

認知行動療法は、
そうした認知の偏りを修正して、
ものの見方を変えるものです。
他人を観察することで、
自分の行動を振り返ったり、
正しい行動を習得したりする
「モデリング」、
相手の意見を聞き、
相手を尊重しつつ、
自分の考えを明確に伝える訓練をする
「アサーション・トレーニング」
などがありますが、
発達障害のある人にとって
特に効果が高いと考えられているのが、
SST
(ソーシャル・スキル・トレーニング)です。

SSTは、
「わからないことを質問する時には
どうすればよいか」
「人と意見が違った時には
どうすればよいか」といった具合に、
現実に対人関係の中で
発生しうるシチュエーションを
具体的に想定し、
グループで役割を分担して
演じるというもので、
「社会生活技能訓練」
「生活技能訓練」とも
呼ばれています。
「それぞれの状況において、
どのようにふるまうのが
一番適切か」を考え、
理解をすると同時に、
さまざまなシチュエーションを
ロールプレイで「体験」しておくことで、
現実の対人関係に対する
不安を取り除く
という効果があります。
SSTは、
グループワークの結果を
それぞれが持ち帰り、
日々の生活に生かすことを
目的としています。
応用できる範囲は広いのですが、
本人の中に、
自分のコミュニケーションの
取り方に対する問題意識がないと、
やっていることの意味がわからず、
身につきません。

(以上抜粋)


自然学園では、
以上のようなことを
踏まえたうえで、
年間のカリキュラムの中に、
SSTやキャリア学習授業、
企業見学、体験就労を組み入れながら、
生徒一人ひとりの自立を目標にした
個別の支援計画を立案し、
つまずきに合わせた
対応を進めることを
理念としています。

最後に、
卒業する3年生の皆様に、
伝えたいことがあります。
三年間、本当に皆さん、
よく頑張りました。
いろいろなことがあっても、
自分たちで考え、
話し合い、
自分たちの意思で
問題を解決できるような、
温かい気持ちと、
強い意志を持ち合わせた
子どもたちが
そろっていた学年だと思いました。
私は、
そんな皆さんを誇りに思っています。

          平成26年2月3日
          自然学園学園長 小林浩
     『高等部通信 おもいやり 第9号より』


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学園長コラム ~可能性の扉~③
では、このようなことも踏まえて
企業はどのようなことを
雇用に対して
求めているのでしょうか。
『発達障害の子どもと生きる』
松為信雄
幻冬舎ルネッサンスに
記載されている内容を抜粋します。


・毎日時間通りに出社できる
・働くことの意味
 (給料が仕事の成果に対して
 支払われていること)
 を理解している
・仲間と協調できる
・指示を理解し従うことができる
・「数える」「折る」「封入する」などの
 基本作業が正確にできる
・報告・連絡・相談ができる


逆に企業にとって困るのは、
次のような人たちです。


・たびたび休む人や遅刻、早退が多い
・他の人と強調出来ない人やルールが守れない
・挨拶や服装、身だしなみなどの基本ができない

(以上抜粋)


私はこれらに付け加えて、
障害者雇用であっても
以下のことは
採用の条件だと思います。

・人の話は素直に耳を傾け、
 仕事の指示を嫌な顔せず
 受け入れて実行できる人。
・明るくいつも元気な人。
・何事も粘り強く前向きに頑張れる人。
・人に助けを求められ、
 他の職員にも自分のできる範囲の
 手助けがすすんでできる人。
・他人を攻撃したり、批判しない人。
・勝手な判断で業務を遂行しない人。


したがって、
自然学園では学校生活を通して、
高校生に身に付けてもらいたいスキルを
上記のことに目標を設定して
取り組んでいるのです。
自然学園では、
それぞれの子どもたちの適性に合わせて、
心豊かに生活するうえで、
どのような進路を選択することが
よりベターなのかを、
本人や保護者とともに真剣に話し合って
その結論を出すようにしています。
その選択肢の中には
大学・専門学校進学の選択肢も
一般就労の選択肢も用意しています。


一般就労の選択肢の人たちには、
このようなスキルが必要であるかが
記述されている文章を先に紹介し
『発達障害の子どもと生きる』松為信雄
 幻冬舎ルネッサンスの著書から抜粋します。

・トラブルなどへの対処や
 保管方法の工夫や習得が、
 自力でできる
・「調べる」「確認する」「相談する」
 といった力や手段があり、
 視点のずれが少ない
・職務の進捗を意識した計画、
 スケジュール管理ができる
・周囲の状況や人を気遣った行動や
 歓談が、そこそこできる
・求められている行動や、
 発言への反応が、そこそこ適切である
・ストレス発散やケアが自力ででき、
 他罰的・恨むような感情を持たない

(以上抜粋)


以上の項目に、
職制に応じた専門知識や
資格および営業力に結びつく
コミュニケーション能力や作業スキル、
体力などが求められることは
言うまでもありません。

      『高等部通信 おもいやり 第9号より』

≪次回へつづく≫

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学園長コラム ~可能性の扉~②
都内大手の
保険会社の特例子会社では、
今回の実習では
封入の仕事に取り組みました。
配送先と封入する手紙の
宛名と封筒の送り先が
PCでデータ管理されている
送り先と合致しているかどうかを
確認して、
手紙をその他の資料とともに
3つ折りにして同封し、
封筒をのり付けして、
出来上がった封筒を
段ボールの箱にしまい、
一括郵送する総務の受付に
届けるまでの作業です。

のりを多くつけすぎて
皺(しわ)が多くなりすぎてしまったことや、
まだ乾いていない
封筒が入った段ボールを
床に落として
封筒を汚してしまったことが
反省会でも彼の失敗として
かなり気になっているようで
後悔しながら話してくれました。

会社側は、
指導員の職員の方が、
よくある失敗なので
慣れていけば大丈夫です、
と声をかけてくれました。
逆にそのときその失敗を隠さずに、
すぐに職員に報告し、
次の対応の指示を受けたことに
お褒めの言葉を頂きました。

また、
ひとりの2年生の生徒は、
郵便局の休憩室、
階段、廊下、踊り場、食堂等の
清掃の仕事を実習させてもらいました。
反省会での話では、
清掃を実施したエリアを、
清掃後にコーチの職員の方から
細かくチェックされて、
少しでも汚れやほこりが
残っているようなら
厳しく怒られている光景を
目の当たりにして、
改めて仕事の厳しさや、
サービスを提供した結果、
お客さんやサービスを
受ける側に喜んでもらい、
納得してもらわないと、
その対価としての給料を
もらえる資格がないことが、
実習を通して理解できたと
話してくれました。
そしてそうならないために、
教えて頂いた
正しい手順で仕事をすすめ、
必ず点検・確認を怠らないことを
学んだそうです。


このことこそ、
我々が1年生から
実習に送り出す意義なのです。
確かに高校卒業資格に結び付く
単位認定の学習も
大切なことですが、
微分積分や三平方の定理ができても、
世の中では何の役にも立ちません。
むしろ彼らが実習を通して経験し、
身に付けたことこそが、
自立するために必要な
ソーシャルスキルであり、
生きる力なのです。

彼らの就労前に、
指示の受け方や
日常のあいさつ、
報告・連絡・相談
いわゆる『ほうれんそう』の
重要性などを徹底的に教えて
送り出したつもりです。
本当の理解や、
職場でそのことが
般化できるまでには、
現場での体験を通して
体で覚えていくほかないのだと思います。
それは、障害がある高校生や
大学生に限らず、
一般の高校生や大学生、
大人に至るまで、
コミュニケーションをはじめとした、
社会性が欠如した人たちが、
学力や知識があるなしに関わらず、
いかに多いかが
企業の人事関係の方々と話すときに
必ず話題に上ることです。

        『高等部通信 おもいやり 第9号より』

≪次回へつづく≫


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学園長コラム ~可能性の扉~
前回も高等部通信で
お話させていただいたように、
自然学園では各学年を通じて
体験就労を実施させていただきました。

仕事内容は
各学年の生徒の皆さんによって違いますが、
それぞれの仕事に
一生懸命取り組んでくれたようです。
ここでは、
今回の体験就労で経験した仕事内容、
求められたソーシャルスキル、
そして、それぞれの反省会を通じて
どのような人材が、
企業側が求めているのかを検証し、
採用されるための
スキルを身につけるには
どのようにしたら良いかを
お話したいと思っています。

いくつか仕事内容を
ピックアップして
ご説明させていただきます。

最近の企業の傾向としては、
手順を理解すれば、
それにしたがって
正確に仕事を遂行し、
集中力や持続力が
健常の人たちよりも、
高い発達障害がある人たちの
雇用を積極的に進めている企業が
少しずつ多くなっているようです。

2018年から、
発達障害者をふくむ
精神障害者の企業の雇用が
義務化になったことも
影響していると思われます。
2013年の障害者雇用の達成率は
過去最高になり、
去年から実施された
2%の雇用率に対して、
2%を上回っている企業が
全体の46.8%という結果がでています。
今現在、
身体障害者の雇用率は
障害者雇用全体の約76%で
精神障害者の割合は4%しかすぎません。
しかし現状としては、
身体障害者の雇用が
難しくなっている
現状があります。
それは、身体障害者の60%が
65歳以上の高齢者だからです。
この現状を受けて
精神障害者の
積極的な雇用に
企業は舵を切っていくだろうと
予想されます。

その中で、
発達障害者の障害者就労は
大きく変化していくことを
期待しているとともに、
本校の卒業生の実績が
全国の発達障害者の雇用の
後押しになるように、
発達障害がある
子どもたちを対象にした
キャリア教育を確立し、
その取り組みを
広めていきたいと考えています。


        『高等部通信 おもいやり 第9号より』


≪次回へつづく≫


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「スキー教室まであと1週間」
いよいよ待ちに待ったスキー教室です。
自然学園では、
2月27日(木)から28日(金)にかけて
1泊2日でスキー教室に行ってきます。

場所は、
毎年お世話になっている
日光湯元温泉スキー場に
決定しました。
今年度から
中学部2年生の生徒も
スキー教室に参加することとなり、
今までよりも
生徒数の多い宿泊行事となりそうです。

スキー体験の他にも
生徒同士の交流を深める為に、
クラスごとの歌や
ダンス発表、クイズ大会等を
行う交流会を考えています。

毎回行事の度に見せてくれる
生徒たちのパフォーマンス力には
驚かされているので、
今回も素晴らしい姿を
見せてくれることを
楽しみにしています。

最近では、生徒たちから
スキー教室についての質問が多くなり、
男子も女子も
持っていく服や靴下などを考えながら
楽しみにしているようです。

近頃またインフルエンザや
ノロウィルス等の菌が
増えているようで、
私も風邪をひき、
喉がカラカラになったせいか
声変わりをしてしまいました。

1年前までは、
「私にうつさないでね!」
という言葉をかけてきた生徒が
今年は「先生、大丈夫?無理しないでね。」と
心配する声をかけてくれました。
風邪のせいで身体もだるさを
感じていましたが、
生徒の優しい一言に身体のだるさも
どこかへ飛んでいってしまったようで、
今日も一日元気に過ごせました。
私にとって生徒たちの笑顔と言葉は
どんな薬よりも効果があるようです。

スキー教室まで残り1週間となりました。
生徒たちには風邪をひかず、
ベストな体調で
スキー教室を楽しんでほしいと
願うばかりです。
今年も生徒たちの成長を
見られることを楽しみにしています。

              高等部2-B担任 F

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