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自然学園 学園ブログ
高等学校における不登校生の支援について①
高等学校で不登校に至った生徒の場合、
退学に結び付いてしまうことが多い中、
元籍校を退学した後、
どのような状況になっているか、
ということを文部科学省が統計をとっています。
その統計によると、
「仕事をしている」47%
「仕事についておらず、学校にも行っていない」20%,
「学校に行っている」17.3%
「仕事をしながら学校に行っている」8.3%
「仕事をしながら学校以外の場所で勉強している」が
4.8%であるとなっています。


 そこで考えなくてはいけないのが
「仕事についておらず、学校にも行っていない」
20%のほとんどがニートであるということです。
これは不登校の理由の上位を占める
「不安などによる情緒的混乱」や「無気力」の
状態の生徒とイコールするものだと思います。
福祉的な行政の取り組みでは、
発達障害と精神障害は分けて考えているようですが、
発達障害の傾向がある生徒に鬱や拒食・過食、
てんかん、強迫性障害、統合失調症の生徒が
存在することが事実である以上、
発達障害がある生徒の対策に、
高等学校が真剣に向き合う必要性を示す、
大きな統計結果であると思います。


『高等部通信 11月号』
       学園長コラム~可能性の扉~ より抜粋



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高校生の不登校の実状②
また、不登校のきっかけと考えられる状況を
学校側に複数回答で尋ねたところ、
「不安など情緒的混乱」が最も多く28.1%、
次いで「無気力」が25.6%、
「いじめを除く友人関係を巡る問題」が15%、
「親子関係をめぐる問題」が10.9%でした。
高校の場合は「無気力」が28.1%で圧倒的に多く
「不安などによる情緒的混乱」が18.5%と上位を占め
「いじめを除く人間関係の問題」「あそび・非行」
「学力不振」「病気による欠席」と続いています。


「不安などによる情緒的混乱」や「無気力」は、
発達障害傾向の児童生徒に見られる特徴です。
また、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」も
発達障害児童生徒に共通する、
社会不適応やコミュニケーション障害に起因する、
人間関係がうまく構築できない特性に関係した、
学校内での孤立であり、
クラスメートや学校内の生徒との
摩擦やトラブルであると、
私は思っています。


そして、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」で
悩んでいる子どもたちのほとんどは、
疎外感や、いじめに近い被害者感情を
抱えていると思っています。
発達障害の子どもたちは、
このような状況が続くことで
二次障害を発症し
「不安などによる情緒的混乱」や
「無気力」になるのだと考えます。
また彼らのつまずきの特性が、
学校の先生やクラスメートの理解を得られないことに
起因しているとも考えています。


このことは、
いじめや不登校の対象が
発達障害傾向のある子どもたちに
集中してきたことを示す
一つの大きなデータである、
と私は解釈しています。
そして、いじめに関しても
「ネットいじめ」等のなかなか露呈しにくいものが、
最近の風潮になりつつあり、
教職員が気づかないケースが80%をしめす中、
このような調査では表面化しないケースが、
非常に多くなっているように思います。

もういちど、発達障害がある児童生徒も含む
子どもたちの実態を学校が把握しない限り、
いじめや不登校問題はますます深刻化する、
と私は危惧しています。



『高等部通信 11月号』
       学園長コラム~可能性の扉~ より抜粋


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高校生の不登校の実状①
高校生で言えば、
平成22年の統計では、
55707人で60人に1人が
不登校であるということです。
高等学校の場合は、
義務教育課程ではないため、
公立、私立とも不登校になった生徒の
約31%は退学しています。
留年などして在籍が継続しているケースは、
公立で約11.3%、私立高校では約0.02%で、
ほとんど元籍校に残ることはできていない状況です。

マスコミに盛んに取り上げられていたいじめ問題、
教師による体罰が顕著化しているなかで、
全国のいじめの認知件数
(小・中・高・特別支援学校を含む)は
平成22年で19万8000件、
平成23年で18万5860件の
多少減少傾向にあるものの、
教育現場でのいじめ隠蔽問題が取りざたされた、
平成22年に急速に上昇してからは、
その件数は、現状あまり変わっていません。
こうした近年の傾向を「いじめ20万件時代」と
マスコミ等では大きく扱っています。
いじめでも、インターネット上で誹謗中傷する
「ネットいじめ」が、8787件で過去最高になっています。
全体では4.7%ですが、
高校では全体の20%にもなっています。


東京都教育委員会が公立学校を対象に
いじめの実態を調査したところ、
学校が把握したきっかけは、
被害を受けた子どもからの訴えが
半数近くに上る一方、
教職員が気付いたケースは
およそ2割にとどまっています。
不登校の児童・生徒は
学年が上がるにつれて増えていて、
小学6年生では8010人ですが、
中学1年生で2万2390人と
6年生の3倍近くになり、
中学3年生では3万8000人あまりになっています。
高校の場合は単位制高校を除くと、
高校1年生が15728人で一番多く、
学年が上がるにつれてその割合が低くなっています。

      『高等部通信 11月号』
       学園長コラム~可能性の扉~ より抜粋




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小中学生の不登校増加に関するマスコミ報道についての考察
9月に埼玉県の教育委員会が主催とする
不登校相談会が、開催され、
自然学園も相談会に参加しました。
不登校を経験している
子どもたちの居場所として、
学校以外で通学できる可能性がある
フリースクールや、
休みがちな生徒でも学習ができる形態の
通信制高校や技能連携校、
公立のパレットスクールと言われている、
新しいタイプの単位制の定時制高校など、
多くの学校が参加していました。
今回のように
大勢の人たちが集まった相談会の記憶は
過去にありませんでした。


これは、30日以上学校に欠席している
不登校の子どもたちが増加していることの
表れだと思います。
不登校の問題は、平成12年にピークを迎え、
その後わずかに減少したものの、
停滞状況が続き、
平成19年には、
再び増加の傾向を示していました。
文部科学省が8月7日に発表した
学校基本調査で、
2013年度に年間30日以上欠席した
不登校の小中学生は計11万9617人で、
前年度より約7000人増加し、
同調査で不登校の小中学生が増加したのは
平成19年以来6年ぶりだそうです。

不登校の小学生は2万4175人で
前年度よりも2932人増加。
全児童に占める不登校の割合も、
0.36%で、同0.05ポイント増え、
過去最高水準となりました。
近年著しい増加傾向を見せていましたが、
小学校の不登校の急増は
深刻な問題になっています。
不登校の中学生は9万5181人で、
前年度比3932人増加。
全体に占める割合は
2.69%で同0.12ポイント増え、
37人に1人が不登校という計算で、
なんとクラスに1人以上は
不登校生がいることになります。

      『高等部通信 11月号』
       学園長コラム~可能性の扉~ より抜粋




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思春期外来にかかる不登校生徒の状況について②
特性に合わせて環境を変えること、
本人に対して
ソーシャルスキルトレーニングを実施していくことで、
自分らしくいられる場所を作っていくことが
重要だと感じます。
二次障害が生じている場合や、
感情や衝動性の調整を目的として
服薬が必要となることもあります。
しかし、これらの重要性・必要性が意識されず
本人の努力不足や単なる思春期の悩み、
反抗期の問題として捉えられると
適切な対応が遅れることが危惧されます。
多くのお子さんは、
服薬や心理療法、
転校を含む環境調整を経て
学校生活に戻っていくことができます。
むやみに学校復帰を焦るのではなく、
精神的な不調があった場合も、
発達障害などの特性があった場合も、
自分の心の動きや性格、
特性と向き合い、
自分に合った生活スタイルや
コミュニケーションのあり方を
検討していくことが
重要なのではないかと思います。


      臨床心理士 N


      『バンブーだより11月号』
       学園長コラム~可能性のとびら~ より抜粋



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