Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/0/kilo.jp-shizengakuen/web/kyouiku/class/View.php on line 25

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/0/kilo.jp-shizengakuen/web/kyouiku/class/View.php on line 30

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/0/kilo.jp-shizengakuen/web/kyouiku/class/View.php:25) in /home/users/0/kilo.jp-shizengakuen/web/kyouiku/class/View.php on line 81
自然学園 学園ブログ
自然学園のキャリア教育
自然学園では、
1年生からキャリア教育を推進して、
「自分には何が向いていて、何ができるのか。」
「働くことの意義はなにか。」
「働くとは具体的にはどういうことなのか。」
について就労体験を通しながら具体的に考えさせ、
自分なりの答えが導き出せるような
キャリア学習に関して、
3学年を通した継続的な指導で実践しています。

自然学園の大学進学の子どもたちの中に
それぞれの大学を希望するうえで、
単に偏差値や入学できる大学を
進路選択の条件にした生徒は、一人もいません。
それぞれが以上のことを考え、
自分の適性を考えた上で、
できる仕事・やりたい仕事の
将来的なビジョンを見据えて、
その資格を取得し、
将来的に希望する就労に実績がある大学を
選ぶようすすめました。

就職希望者においても、
一般就労を選択するか、療育手帳や
精神障害者保健福祉手帳を利用しての就労なのかは、
同じようなビジョンに立って選択していくことが
原則になります。

 2011年1月に、
中央教育審議会がまとめた
「今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について」
が答申され、キャリア教育を
「一人一人の社会的・職業的な自立に向け、
必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、
キャリア発達を促す教育」と
規定しています。
そこで必要とされる4つの能力として
『人間関係形成能力・社会形成能力』・
『自己理解・自己管理能力』・
『課題対応能力』・
『キャリアプランニング能力』を挙げています。

 1つめの『人間関係形成能力・社会形成能力』とは、
「他者の価値観やユニークさを理解して受け入れる」
「異なる年齢の人や異性など、
多様の他者と場に応じた適切なコミュニケーションを図る」
「リーダーフォロワーシップを発揮して、
相手の能力を引き出し、チームワークを高める」
能力などを習得することが目標になります。
 2つめの『自己理解・自己管理能力』は、
自己の職業的な能力や適性を理解して、
それを伸ばそうとする能力を
習得することが目標になります。
3つめの『課題対応能力』は、
「職業についての総合的で、
現実的な理解に基づいて将来を設計し、
進路計画を立案する」
「将来設計や進路実現を目指して課題を設定し、
その解決に取り組む」
能力などを習得することが目標になります。
 4つめの『キャリアプランニング能力』は、
「将来設計に基づいて今やるべき課題を理解する」
「多様な職業観、勤労観を理解し、
職業・勤労に対する理解・認識を深める」
「職業生活における権利・
義務や責任及び職業に就く手続き・
方法などがわかる」
能力を習得することが目標になります。

これらの目標に根差し、
自然学園では、
発達のつまずきがある子どもたちに、
具体的に様々な体験などを通して
それぞれの特性や能力に合った目標を持たせ、
学ばせていくことを総合学習や
ソーシャル・スキル・トレーニング・
学校行事・ホームルーム・キャリア学習講座・
企業見学会・就労実習等を通して
計画的に実践しています。

   ※参考図書…「発達障害の子どもと生きる」 松為 信雄 著
                    幻冬舎ルネッサンス新書 


                  自然学園 学園長 小林 浩
                『高等部通信 第8号』より抜粋

illust2070.png

進路説明会を終えて【高等部】
12月13日に高等部2学年の保護者を対象に
進路説明会を実施しました。

小林学園長からは、
「特別支援が必要な子どもたちの進学と就職について」、
発達心理カウンセラーの小川先生からは、
「障害者手帳と障害年金制度について」の
お話となりました。

小川先生は長きに渡って
軽度知的障害の子どもたちや
発達障害の子どもたちの進路指導に
中学校の教員として携わってきたことを踏まえて、
特別支援が必要な子どもたちに関する
手帳の取得の有効性や
就職に関しての活用のしかたを、
障害者就労と年金制度の実状を交えての
説明となりました。


学園長からの話として、
まずは企業の障害者就労においての
精神障害者保健福祉手帳取得者の受け入れに関する
今後の行政の方針と、
今までの発達障害がある高校生の就労状況と
企業・特例子会社の発達障害者に関する
受け入れ状況の現状についてのお話がありました。

また、将来的な展望として、
具体的に自然学園から特例子会社に就職した卒業生が、
どのようにして就労できたか、
現在どのような仕事を任されているか、
就職後の待遇面などについて
お話しさせていただきながら、
お子様方一人ひとりを考えるうえで、
イメージが湧きやすいような話に、
実話を交えながら説明していただきました。


大学進学については、
自然学園からはAO入試や
指定校推薦などによる大学進学が可能で、
受け入れる大学側もリメディアル教育
(不足している基礎学力を補う教育)を実施して
基礎力の支援に努めたり、
カウンセラーを常駐させて
精神的なケアを充実させている大学が増えていて、
むしろ高等学校より
発達障害の高校生の受け入れに積極的で
特別支援教育も充実しているとのことでした。


小川先生からは
手帳の種類や内容の違い、
手帳取得の方法等の話がありました。

療育手帳取得にあたっては、
18才以前に申請手続きをとり手帳を取得し、
20才になって手続きをすることにより、
年金取得の資格が得られるとのことでした。

以前の療育手帳を取得する条件は、
知的能力(IQ)が基準となり制限がありましたが、
認定基準の改正があり、
発達障害の症状がある場合は
精神障害者保健福祉手帳の取得が
可能になり(医師の診断が必要)、
福祉制度の利用が可能になった等、
事例を交えての話がありました。


今回の進路説明会に向けて、
事前に保護者面談をして進路希望調査をとり、
保護者の方の要望に応えられるように準備して来ました。

参加された保護者の方々からは、
説明会後、すぐにご質問やご要望のお話しがあり、
タイムリーな内容になったのではないかと感じています。
また、この説明会が生徒たちの
より良い進路選択につながっていくことを願っています。

                    高等部2A担任 Y
              『高等部通信 第8号』より抜粋



illust3990.png

バンブー教室の昨年の取り組みと、今年の抱負
昨年は、より保護者の方々との接点を持ちながら、
保護者と自然学園の両輪で、
お子様方の支援に取り組めるよう、
年内に2回の自然学園定期公演会を
開催させていただきました。
2回とも定員が満席となり、
盛況な講演会を実施できました。
少しでも、今保護者の方々がお悩みの、
お子様に関する取り組みのお答えや
意識が共有できたことと自負しています。

次に取り組ませていただいたことが、
心理カウンセラーの小川が中心になり、
医療顧問の海老島宏先生にお手伝いいただきながら、
発達検査(WISC-Ⅳ)を実施し、
より正確なお子様のつまずき、
困り感に対するアセスメントや、
お子様が抱えている2次障害の対応を、
医療機関に結び付けながら、
初期段階でのアプローチができる体制を
強化したことでした。

また、夏期講習、冬期講習においては、
『体育コース』や『音楽コース』を
新設させていただきました。
体育コースは、広義のLD(学習障害)として考えられる
発達性協調運動障害の原因となる
空間認知力や不器用性、
バランス感覚の悪さ、
体幹の弱さなどに配慮して、
段階を踏まえながら
子どもたちができなかった縄跳び、
跳び箱、鉄棒、ボール運動が
少しずつできるようになることを
目標に置いています。
音楽コースは、
聴くこと、音を楽しむこと、
リズムを身体で体感することを前提に、
音楽を通して情操性を養う音楽療法を
実践する講座です。

これらの新しい取り組みを行うことで、
学校教育の中に彼らの苦手教科があって、
学校嫌い・不適応になりかけている子どもたちに対して、
苦手教科に向き合うきっかけと
自信を持たせることを目標にしました。

今年は、たけのこクラスや
小学校低学年の子どもたちに対して、
応用行動療法や認知行動療法を基礎にして、
8年間の臨床で積み上げた指導方法や
教材教具を用いた
オリジナルのプログラムの開発に
着手したいと思っています。
そして以前にもお話した
DSM-Ⅳの自閉症の診断基準の改定によって、
早期の診断を受けている子どもたちに対して、
少しでも社会性が育まれ、
言語の獲得が進むような状況が
生まれるよう貢献したいと思っています。
ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)の
充実も視野に入れています。

              自然学園 学園長 小林 浩
           『バンブーだより1月号』より抜粋

illust2866.png

3学期に向けて2
冬至を過ぎたころから
少しずつ日が長くなっているようには感じますが、
寒さは一段と厳しさを増しています。
この寒さに負けないような強い気持ちを持って、
少しのことでは動じない雑草のごとく、
大地にしっかり根を下ろした生き方を
高等部の皆さんには望んでいます。

新学期を迎え、
始業式のために息を切らして
元気よくホームルームに駆け込んでくる
高等部の生徒の皆さんに、
自然学園が取り組んでいる
インクルーシブ教育の可能性を
改めて感じています。
私には、皆さんが新学期が始まることを、
心待ちにしていたかのように映ります。
小学校や中学校をあれほど嫌がっていた皆さんの、
こんな姿を見ることが
自然学園を創立した意義でした。
今現在、お預かりしている生徒の皆さんで、
長期の継続不登校の子どもたちは一人もいません。
自然学園が社会に参加するための
ソーシャル・スキルの向上をめざす学習の場であるならば、
毎日出席することは、何をおいても重要な
ソーシャル・スキルを獲得したことに他なりません。
そしてなりより、学校が楽しい、
という気持ちを持てたということは、
もう十分に学校生活において、
あの嫌な思い出から解放されたと考えて構わないでしょう。

馬年である今年、
高等部の皆さんには自分ではわからないでしょうが、
立派に力強く走り回れるだけの健脚が備わっています。
少なくとも私の目にはそう映ります。
あとは一人ひとり目標を決めて走り出すだけなのです。
それぞれの生徒たちが「走り出す」
そんな1年にしてくれたらうれしい限りです。

          自然学園 学園長 小林 浩
          『高等部通信 第8号』より抜粋

illust2823.png

3学期に向けて
中学3年生に関しては、
受験を控えてそれどころではなかったと思いますが、
小学生や中学1、2年生の皆さんは、
心配だった成績表のことも一息ついて、
何もかも忘れて楽しんだ冬休みだったのではないでしょうか。

保護者の皆様も、
成績表の評価に一喜一憂するのではなく、
下がった教科、成績が低迷している教科の原因を
考えてみてください。
成績が下がった理由が、
単にテスト(小テストも含む)の結果や
発達の遅れおよび認知のつまずきからくる
学力不振であるならば、
今のバンブー教室の取り組みで必ず伸びてくると思います。
ですが、提出物が出し切れない、
授業態度が悪い、
先生の言うことに素直に従わない、
学習無気力状態になっていて
学校の勉強はまったく取り組もうとしない
ということであるならば、
むしろこのような状況の方が問題は深刻です。


学校の授業にできるだけ参加できるような協力を、
学校の先生に求めていくことが必要でしょう。
おそらく学校の先生方は、
特別に一人ひとりの子どもたちに
配慮することはできないと言ってくると思います。
何も特別な課題を用意したり、
個別のプリントを用意したり、
特別支援員を用意したりする必要はまったくありません。
これから進める内容の簡単な事前告知や、
困り感に対しての声掛け、
多動行動や集中力・注意力に欠ける行動が
目立ってきたときに、
保健室や相談室で休ませてあげる配慮が必要です。
また、問題の取り組みに対して、
問題数を少なくして解答時間を長く取り、
質問に対する答えも少し待ってあげながら、
具体的なヒントを出してあげるような工夫は、
それほどの労力をなくしてできるのではないでしょうか。
これだけでも困り感が大分軽減されるはずです。

「競わせる。時間を限定して解答を急がせる、
他の子どもたちと比較して怒る。
威圧的な教え方や話し方をする。
常に立たせて発表させることを授業の信条にしている先生、
授業中の半分を板書で費やす。
プリントを多用し非常に文書が細かく
解答欄が明示されていない。」
このような授業は、
発達障害がある・特別支援が必要な子どもたちにとって、
出席したくない学習意欲が持てない授業になるのです。
当然宿題に手が回るわけがなく、
何をどうのように取り組んでよいのか
わからなくなってしまいます。

上記の改善には、
どうしても学校の先生方の発達の
つまずきに対してのご理解が不可欠になります。
またこのようなことでお困りの方々がいましたら、
いつでもご相談ください。
必要に応じて学園長、
心理カウンセラー小川、
臨床心理士長尾、西原が
ご面談させていただきます。
              自然学園 学園長 小林 浩
              『バンブーだより1月号』より抜粋

illust2882.png

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148